佐賀市清掃工場でのCCUを、 世界の秘密と高く評価。
温室効果ガス削減に向けた世界の流れ
現在、地球温暖化の原因による気候変動が世界各地で確認されています。このような状況から、世界では地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素の排出削減や、緩和のため具体的な取り組みを進めています。
国ではCCS(Carbon dioxide Capture and Storage:CO2 を回収し、適切な貯留サイトに輸送した後に、 CO2 を地中深くに圧入する技術)による二酸化炭素の削減が行われています。
佐賀市では、二酸化炭素を地下に貯留するのではなく活用するCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization
:二酸化炭素の分離回収による利活用)を行っています。清掃工場の排ガスから二酸化炭素を分離回収し、藻類培養や農業に有効活用することで、二酸化炭素の削減や産業の振興に繋げ取り組みを進めています。
清掃工場でのCCU事業は日本初であり、全国から多くの方が視察に訪れ、近年では海外からの視察も増えてきました。平成30年9月に、オーストラリアに本部を置く世界規模のNPO団体グローバルCCSインスティテュ―ト(正式名称:The Global Carbon Capture and Storage Institute)が佐賀市の清掃
工場を視察されました。世界のCCSの動向やプロジェクトをまとめた報告書を出すなど、CCS進展に関する、世界で最も包括的な実績評価および分析をしている組織です。この団体は佐賀市を視察後、同団体のホームページで、「世界最高の秘密(今のところ)」と題してレポートされており、「佐賀市の焼却施設は世界に伝わっていないが、世界最高の地球環境ストーリーの一つであり、他の都市が佐賀市モデルを倣えば、気候変動はすぐに過去のものとなるだろう」と紹介されています。